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・・・著者があとがきにまとめた本書の論点は、以下のとおり。
日本の著作権はどんどん厳しくなっている。
著作権法の改正にかかわっているのは、ごく限られたひとたちである。
厳しい著作権をむやみに外国に広げることは、文化の伝播を阻害する。
法改正に向けての議論は、閉ざされていく傾向にある。
市民は法改正の議論に関心を持ち、発言するべきである。
この本を読めば、ここ10数年で日本の著作権の改正等が、利用者の立場を無視したいわば「著作権ムラ」内で決定され、文化の発展の側面を考慮せずに罰則を厳格化してきたことがわかる。
第4章「ダウンロード違法化はどのようにして決まったのか」において、著者は国の「私的録音録画小委員会」のさまざまな議事録を読み解いている。そこから浮かび上がってくるのは、業界利益を代表する委員が、自分たちの利益になる方向に議論を誘導しようとする姿だ。そしてユーザー代表として孤軍奮闘する津田大介氏の発言も空しく、ダウンロード違法化が決まった。
(中略)
最後に、著者があとがきで述べている、この本を書いた動機について引用しておく。

「文化産業」と呼ばれるものに属するひとたちは、文化を商品カテゴリーの一種だと思っている。彼らは文化を産業の範囲に矮小化し、ときに私欲 をむき出しにして著作権をいじくり、文化の創成と拡散の根本であるコピーを阻害する。彼らの行動は、ひとびとのあいだに共有された生活・嗜好・行動の様式 としての文化の自由な交通を破壊し、テクノロジーの進歩によって拓かれたつぎの文化の時代へと、わたしたちが進むことを妨げる。それでありながら、自己の 立場を守るときには、文化を守れ、文化こそが大切だといった大上段な「文化」概念で、彼らの矮小な営みを飾り立てる。わたしは、その傲慢さに異議を申し立てたいのだと思う。

著作権ムラの実態を知る一冊「日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか」 

・・・著者があとがきにまとめた本書の論点は、以下のとおり。

  • 日本の著作権はどんどん厳しくなっている。
  • 著作権法の改正にかかわっているのは、ごく限られたひとたちである。
  • 厳しい著作権をむやみに外国に広げることは、文化の伝播を阻害する。
  • 法改正に向けての議論は、閉ざされていく傾向にある。
  • 市民は法改正の議論に関心を持ち、発言するべきである。

この本を読めば、ここ10数年で日本の著作権の改正等が、利用者の立場を無視したいわば「著作権ムラ」内で決定され、文化の発展の側面を考慮せずに罰則を厳格化してきたことがわかる。

第4章「ダウンロード違法化はどのようにして決まったのか」において、著者は国の「私的録音録画小委員会」のさまざまな議事録を読み解いている。そこから浮かび上がってくるのは、業界利益を代表する委員が、自分たちの利益になる方向に議論を誘導しようとする姿だ。そしてユーザー代表として孤軍奮闘する津田大介氏の発言も空しく、ダウンロード違法化が決まった。

(中略)

最後に、著者があとがきで述べている、この本を書いた動機について引用しておく。

「文化産業」と呼ばれるものに属するひとたちは、文化を商品カテゴリーの一種だと思っている。彼らは文化を産業の範囲に矮小化し、ときに私欲 をむき出しにして著作権をいじくり、文化の創成と拡散の根本であるコピーを阻害する。彼らの行動は、ひとびとのあいだに共有された生活・嗜好・行動の様式 としての文化の自由な交通を破壊し、テクノロジーの進歩によって拓かれたつぎの文化の時代へと、わたしたちが進むことを妨げる。それでありながら、自己の 立場を守るときには、文化を守れ、文化こそが大切だといった大上段な「文化」概念で、彼らの矮小な営みを飾り立てる。わたしは、その傲慢さに異議を申し立てたいのだと思う。

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